あの発明王のエジソンがなんと飛鳥山に来てたみたい!渋沢栄一が招待したようですよ!
飛鳥山を民間外交の場に
1877年、渋沢栄一は飛鳥山に四千坪もの土地を購入し、別邸とします。
欧米では大切なお客様を私邸に招く慣習があることを知っていた渋沢は、この飛鳥山を招待会場とし、いわゆる「民間外交」を展開します。
発明王エジソンが北区王子を歩いていた!
たくさんの著名人が飛鳥山を訪れましたが、中でも驚いたのは、あの「発明王エジソン」!あんなに有名な人が北区王子を歩いていたんですね。
飛鳥山にある渋沢記念館には、エジソンから渋沢宛に送られた手紙(エジソン75歳の誕生日に渋沢が贈ったプレゼントに対するお礼の手紙)が展示されています。
渋沢はエジソンに、エジソン75歳の記念式典の時の演説を収録したレコード6枚、フィルム1本、電気スタンドを贈ったそうですが、エジソンの手紙には、
“The unique electrio desk lamp stand has found an honored place in my home.”
(ユニークな電気スタンドは私の家の大切な場所に置くことにします)
とエジソンは書いています。
たくさんの電気関連の商品を発明したエジソンに電気スタンドを贈るなんで、渋沢ってなんだかお茶目だと思いませんか。しかもエジソンがそれを気に入るなんて、さすが渋沢ですね♪
ハワイ国皇帝など、多くの著名人が訪れていたようです!
このほかにも、飛鳥山の渋沢邸にはアメリカ合衆国第18代大統領となるユリシーズ・グラント、ハワイ国皇帝ディヴィド・カラカウァ、中華民国総統の蒋介石など、著名人や政治家が訪れています。
大正期には飛鳥山は華かやな外交の場、だったんですね。