王子神社は「王子」という地名の由来になった歴史の長い神社。音無親水公園や飛鳥山に隣接しています。
王子神社とは?
王子神社の創建年はわかっていません。1050~1060年代に源義家が奥州征伐から凱旋した折に甲冑を奉納したことが伝えられているので、古くから聖なる地として崇められていたと思われます。
1322年に領主であった豊島氏が熊野より王子権現を勧請したことにより、この地が王子と呼ばれるようになり、戦国時代には小田原北条氏の崇敬を受けました。
江戸時代に入ると初代徳川家康より将軍家祈願所として定められ、三代徳川家光は社殿を新造し、八代徳川吉宗は飛鳥山を寄進しました。徳川家代々の将軍からの崇敬が篤かったことが伺えます。
御朱印帳
御朱印帳は可愛いピンクとクールな黒の2種類あります。
表はこちら。表面はサラサラして気持ちいい。
裏にもヤタガラスのシンボルがあります。
八咫烏(ヤタガラス)は、日本神話に登場するカラス(烏)であり熊野のシンボルともされる神。熊野神社を勧請したので、王子神社にも祀られているんですね。現代ではサッカー日本代表のエンブレムとしても有名です。
表紙を開くと、おやおや、交通安全のシールが貼ってあります。こういうサプライズ、嬉しい。
御朱印
いただいた御朱印はこちら。
御朱印の初穂料は任意です。500円程度を納めることをおすすめ。編集員Bは小銭を持ち合わせていなかったので、千円札を出して「500円納めたいのですが、お釣り(と言っていいのかわからないまま言ってみました)いただけますか?」と聞いたところ、オッケーでした。
境内の様子
拝殿
拝殿はこちら。
別アングルからの拝殿。
拝殿の近影。
狛犬
阿形の狛犬。
吽形の狛犬。ところどころに見える赤が可愛い。
手水舎
コチラが手水舎。
おみこし
境内には立派なおみこしがあります。
末社
王子神社の末社は関神社、別名「髪の祖神」。
御祭神は蝉丸(せみまる)。蝉丸は琵琶の名手でもあり、百人一首でも有名ですね。
伝説によれば蝉丸の姉「逆髪姫」のために髢・鬘を作ったそう。なので髪の毛の関係の業界に信仰が厚い神社です。
毛塚。
関神社の手水桶。
石碑もあります。
王子神社の御祭神・御利益
伊邪那岐命(いざなぎのみこと)
伊邪那美命(いざなみのみこと)
天照大御神(あまてらすおおみかみ)
速玉之男命(はやたまのおのみこと)
事解之男命(ことさかのおのみこと)
の五柱。
この五柱は「王子大神」と総称され、御利益は開運除災(厄除け、家内安全、運気回生)となります。
また、三代将軍徳川家光の乳母である春日局が王子神社に祈願し、家光の将軍就任が叶ったことから子育大願の御利益もあります。
アクセス・行き方
地図はコチラ。
音無公園内の道すがらに王子神社に続く門があります。
階段を上ります。
階段を登りきった後に振り返ったらこんな感じ。
王子神社の大鳥居から参拝する場合
王子神社の大鳥居から参拝する場合は、音無公園を進みます。
音無橋の階段を上って右折。北区役所が見えるまで進みます。
王子神社の石碑が見えてきました。右折してお参りしましょう。
東京都指定天然記念物のイチョウ
音無公園内の道すがらに王子神社に続く門をくぐって階段を登ると、東京都指定天然記念物のイチョウがあります。
東京都指定文化財(天然記念物)で昭和14年3月指定されました。大正13年の実測によると、目通り幹囲は6.36メートル、高さは19.69メートルであったそうです。
都内で年内最後になる酉の市が12月に開かれます。
王子神社では、都内では最後の開催となる酉の市が毎年12月に開かれます。
王子神社酉の市の様子の記事
王子神社の熊手市の様子はコチラ↓
王子神社
東京都北区王子本町1丁目1−12
03-3907-7808