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赤羽ランチ&グルメ

赤羽焙煎所 自家焙煎珈琲 オイカワコーヒー 雑味を極限まで排除して豆本来の味わいを引き出す美味しさの魅力。

オイカワコーヒー

赤羽小学校の裏あたりにひっそりとあるオイカワコーヒー。

基本週末という営業スタイルですが、平日もやっていることもある不定期な営業ながら、オイカワコーヒーの豆を求めて全国から注文がある隠れた人気のコーヒー豆店。

雑味を極限まで徹底して排除することで、コーヒー豆本来の味わいを引き出すことに注力したオイカワコーヒーの魅力にせまった。

場所

地図はこちら(東京都北区赤羽1-28-4)

赤羽小学校の裏あたり。

一番街方面から赤羽中央商店街に入ったら直進して、スペイン料理のテラテラさん前を右折。
赤羽 オイカワコーヒーへの行き方

右折したらそのまますすんで、2つめの角、赤羽小学校の裏門の前を左折します。
赤羽 オイカワコーヒーへの行き方

すると、左側にお店があります。
赤羽 オイカワコーヒー

店内

「香り高い珈琲をどうぞ」という看板が迎えてくれる店内。
オイカワコーヒー 店内

店主が自作のスピーカーから流れる音楽が心地よく響く。
オイカワコーヒー 店内

4席ほどのカウンターがあって、豆の販売とともに、ここで珈琲を飲むこともできる。
オイカワコーヒー 店内

店内には焙煎機が置いてある。
オイカワコーヒー 店内

オイカワコーヒー 店内

まずはさっそく一杯いただいてみよう。

まずは一杯。店主の笈川さんおすすめのモカをいただいてみる。
モカ

店内で自家焙煎したモカ。ぷわーんといい香りが漂っている。
モカ

目の前で淹れてくれるのは嬉しい。
モカ

すごい膨らみます。この膨らみは新鮮な豆だからなのだそうだ。
モカ

丁寧に丁寧にお湯を注いでくれる。基本は真ん中あたりにのみ注ぐそうだ。
モカ

見てると楽しみが膨らんでくる。
モカ

透明のグラスにホット珈琲を淹れてくれる。このグラスはホットワインのものだそうで、珈琲の透明度を見てもらいたいからとこのグラスにしてるらしい。
モカ

グラスの底に光を当てて、透明度を見せてくれる。この透明度は雑味がないからだそうです。
モカ

さっそく飲んでみる。
モカ

うん、美味しい。

爽やかな酸味が心地よい。

なるほど、雑味がないというのはこういうことか。

丁寧に丁寧に珈琲の本来の味が出るように磨き上げられている。

いったいこの珈琲を淹れているのはどんな人なのだろうか。

店主はどんな人?

オイカワコーヒー店主
店主の笈川さんは、元々は精密機械のエンジニアで、数々の特許も取得している熟練のエンジニア。

お店でコーヒーを頂きながら、たまーに機械の話をすると、目の色が変わる。

それはそれは楽しそうに語りだす。
オイカワコーヒー店主

ウォークマンの磁気ヘッド検索装置で世界の80%以上のシェアをもつ会社にアルバイトで入社した笈川さんは、最初購買部に配属され部品のひとつひとつを覚えていき、その後製造、そして、開発部門で活躍をされたそうだ。

10年ほど前、お母さんの介護などで忙しくなったため、週に5日の出社が厳しくなって退職を申し出た笈川さん。
オイカワコーヒー店主

しかし、笈川さんに辞められると会社の売上が大きく落ちると役員全員から引き止められ、社長から直々にお願いされて、今は店で焙煎しながら、顧問としてもその会社にも残っているのだそうだ。

老舗の珈琲職人の魂を引き継いで。お店をなんではじめたの?

そんな腕利きのエンジニアだった笈川さんがなんで珈琲豆の焙煎をはじめたか?

なんでも、20年ほど前、上野の丸井の裏にあった珈琲屋さんに通っていた。

そのお店が自家焙煎した豆が気に入っていて、通い詰めていたある日、店主からお店を閉めるんだと告げられた笈川さん。

その時に、よかったら、そのお店の特製の焙煎機械も譲るからお店をやらないか?と突然持ち掛けられた。
オイカワコーヒー店主

そこで、その話にのった笈川さん、秋葉原にあった会社で仕事が終わったら、毎日3か月間お店に駆けつけてのコーヒー修行。

18時30分から21時まで焙煎の仕方、焙煎機械の操作から珈琲の知識、豆の仕入れなどありとあらゆることを毎日徹底的に教わった。
オイカワコーヒー 店主

その後、このお店の焙煎機械とともに、志茂の小さなアパートの一室で自家焙煎の珈琲豆の販売をはじめたのだ。
オイカワコーヒー 焙煎機

志茂での焙煎修業。口コミで広がった笈川さんの珈琲豆。

焙煎をした当初は満足いく豆が作れなかったそうです。
オイカワコーヒーの豆

上野のお店で師匠がそばにいてくれれば、それなりにできるのだが、一人になると、なかなかうまくいかず売り物にならないと思って、焙煎を試行錯誤。

できた豆は志茂の焙煎所のアパートの近所で無料で配っていたそう。

そのうちに、「買います」という方が現れて、その方の親戚やお友達と笈川さんの豆は広がっていって、口コミで北海道から九州まで全国から笈川さんの豆を求めて注文が来るようになったのだ。
オイカワコーヒー 店内

赤羽に店舗を構えるまでは、ずっと志茂のアパートの一室で焙煎をして、通販だけで販売。

そして、3年前、志茂のアパートが取り壊されることが決まって、現在の場所に移転したのをきっかけに店舗を開店した。

こだわり

自家焙煎された新鮮な珈琲豆がこだわりのオイカワコーヒー。焦げない珈琲を念頭に置いて、軽いのにしっかり深い味わいを楽しめるようにするのが笈川さんのこだわり。

雑味がないので、それぞれの珈琲の味の特徴がとても分かりやすいのも笈川さの珈琲の特徴。雑味がない純度の高い珈琲を楽しめる。

生豆を2回にわたってハンドピック。

雑味をとるため、まず生豆の状態でハンドピック。
生豆

生豆 オイカワコーヒー

そして、焙煎後の豆も目視で確認しながらハンドピックをする。焦げすぎた豆や、焙煎にバラツキのある状態の豆、一つ一つを笈川さんが目視で確認して徹底的に除いていく。

オイカワコーヒー

そのため、生豆の状態で300gほどあったコーヒー豆は、販売する時には200gくらいまでに減ってしまうのだ。

直火焙煎を実現するこだわりの焙煎機械

オイカワコーヒー 焙煎機

直火で200度以上の高温で一気に焙煎。
オイカワコーヒー 焙煎機

また、焙煎機械に備わっている独自の遠赤外線セラミックフィルターで、表面を焦がさずにじっくり豆の中まで火を通す。
オイカワコーヒー 焙煎機

オイカワコーヒー 焙煎機

そして、毎回微調整も欠かせない。笈川さんみずから、におい、豆がはじける音、焙煎時のけむりの色などをみながら、丁寧に焙煎していく。

高温に温めた焙煎機の中に生豆を入れます。
オイカワコーヒー 焙煎機

オイカワコーヒー 焙煎機 オイカワコーヒー 焙煎機 オイカワコーヒー 焙煎機

焙煎機が動く。
オイカワコーヒー 焙煎機

高温で焙煎していく。豆がはじける音がパチパチとしてきた。この音で焙煎を終えるタイミングを見計らっているのだそうだ。
オイカワコーヒー 焙煎機

ハラハラと豆の皮が落ちてくる。とても幻想的。
オイカワコーヒー 焙煎機

このあたりは秒単位で豆の焙煎状態をチェック。
オイカワコーヒー 焙煎機

どんどん色が変わっていく。気を抜けない工程。
オイカワコーヒー 焙煎機

完成に近い。
オイカワコーヒー 焙煎機

さあ、焙煎完了だ。
オイカワコーヒー 焙煎機

オイカワコーヒー 焙煎機

最初は水分を含んでいるので、油分が出ないように均等に粗熱をとる。
オイカワコーヒー 焙煎機

だんだん乾いてくると、混ぜる音が変わっていく。
オイカワコーヒー 焙煎機

オイカワコーヒー 焙煎機

そして、その後また再度ハンドピック。
オイカワコーヒー 焙煎機

出来立てのコーヒー豆 出来立てのコーヒー豆

焙煎したばかりのブラジルを試飲。

ブラジル

焙煎したての珈琲は、いわば日本酒の新酒のようなもの。試しに淹れてもらった。
焙煎したての豆を淹れる

焙煎仕立てはさらに盛り上がる。
焙煎したての珈琲

すごいな。
焙煎したての珈琲

新鮮な珈琲が抽出されていく。
珈琲の抽出

注ぎ方にもこだわりが。
注ぎ方

うん、美味しい。
ブラジル

ブラジルというと重いというイメージがあるかもしれないが、これは軽さがあって、でもしっかりと深い珈琲の味わい。

笈川さんいわく、焙煎仕立ても美味しいが、ベストは焙煎してから48時間程たったぐらいが一番美味しいタイミングだそうだ。

焙煎仕立ての珈琲豆は食べても美味しい。

新鮮な珈琲豆

焙煎仕立ての珈琲豆は食べても美味しいそうで、いただいてみる。

新鮮な珈琲豆

カリッとして香ばしい。そして、最後にほんのりと珈琲の苦みが充満する。

これはお茶菓子にもいいかもしれない。

ちなみに焙煎したコーヒー豆は生豆の時より約1.5倍くらい大きくなっている。
新鮮な珈琲豆

ペットボトルに入れて豆を販売

以前は紙の袋に入れて豆を販売していたそうだが、今はペットボトルに入れて販売している。
オイカワコーヒー

ある時お客様から「最初はよかったけど、途中から味が変わったよ」と言われたのがきっかけ。

聞くとご自宅での保管状況に問題があって、酸化が進んでしまったのが原因。

そこで、考えたのが、このペットボトルに入れての販売。

ペットボトルでしっかりと封を閉めらることと、そして、冷蔵庫に入れるときにペットボトルなら冷蔵庫の奥に追いやられずに、冷蔵庫のポケットにおいてくれるから、コーヒー豆の存在を忘れることなく新鮮なうちに消費してくれるというメリットがあると笈川さんは語ります。

ちなみにこちらはワイン用のボトル、750ml入りでこちらを使用するそうだ。
オイカワコーヒー 店内

豆の販売

基本は、ブラジル、コロンビア、ホンジュラス、グアマテラ、モカ、タンザニア、ケニア、マンデリンなどを扱っていて、要望があれば味の相談に乗りながら、豆を取り寄せて、笈川さんが焙煎までしてくれるそう。

豆の価格

価格
500mlペットボトル・・・2,000円(生豆300g使用)
生豆・・・100g650円 

また、生豆も販売。
生豆

そして、店内に置いてある地球儀を持ち出しては、産地や特徴など笈川さんが丁寧に、そして、じっくり教えてくれる。
地球儀

オイカワコーヒー 店主

店内でも飲める

笈川さんのコーヒーは店内で飲むこともできる。

価格表

一杯500円~。

アイスコーヒー

多種多様なアイスコーヒーが楽しめる!

アイスコーヒー モカ
多くの喫茶店はアイスコーヒーって1種類のことが多いと思うのだが、笈川さんのお店ではほぼすべての豆のアイスコーヒーが飲める。

アイスコーヒー用の独自の抽出方法と、雑味が少なくコーヒー豆本来の味が楽しめるからできるんだよと語る及川さん。

モカのアイスコーヒー。
アイスコーヒー モカ

こちらはメキシコ。
アイスコーヒー メキシコ

さわやかな酸味がとてもフルーティーな一杯。
アイスコーヒー メキシコ

笈川さんの珈琲の酸味はとてもフルーティー。

酸化をできるだけしないように雑味がないようにと繊細な作業の上で抽出された珈琲の酸味は、例えていうなら、フルーツ自体のもつ酸味のようなもので、珈琲豆自体がもっている酸味なので、さわやかだ。

こちらはブルンジ。
ブルンジ アイスコーヒー

これは珈琲らしい重さのある一杯。

中でも笈川さんのこだわりはモカで、モカだけで6種類もの豆を販売しているようです。モカなら笈川だといわれるようになりたいと語る及川さん。

さあ、珈琲好きの方は、ぜひオイカワコーヒーの魅力を一度体験してみては。

営業時間

土・日 12:00~19:00
ただし、エンジニアの仕事の都合で休むこともあって、気分などによっては平日も営業していることもあるそうです。

オイカワコーヒー
東京都北区赤羽1-28-4

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