西ヶ原にある七社神社は飛鳥山の近くにある比較的小さめの神社。境内のお手入れがとても行き届いていて、訪れるたびにとても清々しい気持ちになれる神社です。
七社神社はどんな神社?
七社神社は昔からあった神社ですが、1793年の火災により古文書や記録、社殿等が焼失したため詳しいことがわかっていません。翌年(1794年)に、今の旧古河庭園内に社殿が再建されました。
明治になった1869年、現在の社地に遷座され西ヶ原村の総鎮守となりました。2019年9月7日には遷座150年を記念し、奉祝祭を盛大に奉仕されました。
渋沢栄一が氏子
あの渋沢栄一が氏子だったということで、2021年の大河ドラマ「青天を衝(つ)け」が放送されたらますます参拝される方が増えるかもしれませんね。
七社神社の御朱印
今回いただいた御朱印がこちら。
左上のハンコである御衣黄(ギョイコウ)は七社神社の名物である珍しい品種の八重桜のひとつ。春に薄黄緑色の花を咲かせます。
右下には同じく八重桜の福禄寿(フクロクジュ)のハンコが押されています。こちらは春にピンクの花を咲かせます。
左下には都電荒川線の車両のハンコが。都電神社めぐりとは都電荒川線沿線にある20以上の神社のうち、夏詣を行っている大鳥神社、天祖神社、七社神社、尾久八幡神社で御朱印をいただこう!という企画のことです。
一緒に可愛らしいしおりをいただきました。七社神社と印刷されています。手作りなのかな。
1月1日から1月7日までは初詣限定御朱印のみ。
7月1日から7月7日までは夏詣限定御朱印のみ。
この期間中は通常の御朱印はいただけないのでご注意を。
御朱印は午前9時から午後5時までいただくことができますが、行事があるときなどは書置き対応になるそうです。
境内の様子
拝殿
拝殿はこちら。
社名額はあの渋沢栄一が書いたものだそう。アグレッシブな経営者は豪快な字を書かれるのかと思いきや、このぼくとつとした書体。実は優しい性格で柔軟性を持ったしなやかな経営者だったのかも。
狛犬
社殿前の狛犬。子供の狛犬と一緒です。
七社神社の狛犬は雌雄ともに子供を脇に抱え、守っています。この様子から子育て狛犬、子守犬とも称され、子宝・安産・家庭円満のご利益があります。
七社神社の絵馬にも子犬を抱いた狛犬がモチーフとして登場します。可愛らしいですね。親の狛犬の眉毛が漢数字の「七」になっているのがポイントです。
手水舎
こちらが手水舎。アジサイがたくさん浮かぶ「花手水」になっていました。癒されます。
舞殿
舞殿。遷座150周年の石見神楽が奉演されたのはこちらです。とても幻想的なお神楽の様子は七社神社のホームページで見ることができます。
末社:天祖神社(一本杉神明宮)
七社神社の子の社地はもともと一本杉神明宮のものでした。七社神社がこの地に遷座されたことにより、一本杉神明宮は末社となり天祖神社になりました。
一本杉の御神木の切り株は今も残っています。
末社:稲荷神社
お稲荷様。
末社:熊野神社・疱瘡社
御簾に囲まれた熊野神社と向かって左にある疱瘡社。
末社:菅原神社・三峯神社
菅原神社の御祭神は菅原道真公。三峯神社の御祭神は日本武尊。
孔子像・孟子像
旧古河邸の主であった古河家の寄贈による孔子像と孟子像。
七社神社に縁が深い方に古河虎之助男爵がいらっしゃるのですが、この男爵、とーっても美形なんです!当時の歌舞伎役者さんが古河男爵の隣に立つのを嫌がるほどの美形だったとか。気になる方は是非、画像検索してみてくださいね。
歯固め石
子供さんが誕生してから百日目に行う行事「お食い初め」。
「一生涯食べることに困らないように」と願いを込めて、お膳に盛り付けた料理を子供さんに食べさせるまねをした後に歯固めの石を口に付けます。口につけた歯固めの石をここに納めることができます。
納められた石の数々を見ると、子供さんの幸せを願う親御さんの顔が思い浮かぶようです。
御衣黄(八重桜)が咲きます。
七社神社には、御衣黄という珍しい品種の八重桜が咲きます。
七社神社の名前の由来・御祭神・御利益
御祭神が七柱いらっしゃるので七社神社となりました。
御祭神は
伊邪那岐命(イザナギノミコト)
伊邪那美命(イザナミノミコト)
天児屋根命(アメノコヤネノミコト)
伊斯許理度賣命(イシコリドメノミコト)
市寸島比賣命(イチキシメヒメノミコト)
仲哀天皇
応神天皇
子宝、安産、家庭円満にご利益があります。
七社神社で商売繁盛のご祈祷
七社神社と言えば渋沢栄一。飛鳥山の邸宅を本宅とした1901年に七社神社の氏子となりました。
渋沢栄一が設立した株式会社や銀行などは約500社にのぼります。まさに資本主義の父ですね。そんな渋沢栄一のにゆかりのある七社神社では、商売繁盛や社運隆昌などの法人祈願ができるそうですよ。新年祈願や正五九参り(しょうごくまいり)などにご祈祷をお願いしてみてはいかがでしょうか。
2020年6月茅の輪くぐりをしてきたよ
6月28日に大祓式といって半年間の罪穢を落とす儀式があります。茅の輪をくぐることで半年の間に身体についた罪穢を祓うことができます。
茅の輪を左まわり・右まわりと八の字を書くように三度くぐることで、心身ともに清らかになります。
「茅輪守」をいただきました(初穂料500円)。手作りなので数に限りがあります。玄関に飾りました。
「茅輪守」に同封されていた御神饌。御神饌とは神様からのおさがり。神前にお供えした食物を食べることで神様の力を見に取り入れられるものです。
6月30日に雑穀ご飯の上に「茅の輪」をイメージした丸い食材をのせていただく夏越ごはんというものがあるそうです。知らなかった!今年早速やってみよう。
通常は多くの参拝客とともに大祓式に参加して茅の輪をくぐることができますが、今年は世論を考慮し、氏子を代表して氏子総代のみが参列するそうです。
参列できない方々は、和紙で作った人形(ひとがた)に氏名・年齢を書き、身体を撫で、三度息を吹きかけて初穂料と一緒に神社に預けます。
人形は社殿にあるお賽銭箱の近くに封筒に入っておいてあります。
編集員Bは長年お願いしている神社が遠方にあるので、毎年6月と12月に初穂料を納め、所定の所作を行った人形を郵送しています。なんだかすっきりした気分になりますよ。
お正月
お正月には、境内に羽子板・お手玉・けん玉などが用意されていて、楽しく遊べるよ。
お正月の様子はこちら↓
パワースポットのような雰囲気
七社神社はパワースポットのような雰囲気でとても好きなんです。小さな神社ですが、緑に囲まれた雰囲気がトトロに出てくるような気がしちゃうんですね。
以下は夏祭りの時の七社神社の様子です。
アクセス・行き方・最寄り駅
王子駅中央口の改札を出たら左に進みます。飛鳥山方面。あすかパークレールが目印。そのまま明治通り沿いにゆるい坂道を登ります。飛鳥山交番が見えたらさらに直進します。
しばらく進むと「飛鳥山3つの博物館」の看板が左手に見えてきます。
さらに進むと西ヶ原一里塚が見えてきたら左折します。
反対側には瀧野川警察署があります。
大きな鳥居をくぐって50メートル程歩くと到着です。
駐車場にはこちらから。境内に3台駐車できます。
七社神社周辺のおすすめグルメ3選
1:榎本ハンバーグ研究所
TVや雑誌などのメディアでも多数取り上げられているハンバーグの名店。七社神社からは歩いて5分程度。七社神社とは反対の本郷通り沿いにあります。行列ができていることも多いのですが、そのハンバーグの美味しさに並ぶ価値アリですよ。汁バーグなど創作系のハンバーグなども美味しいですね。
2:石鍋商店
七社神社からは20分以上歩きますが、王子にある明治創業の石鍋商店。添加物等体に良くないとされているものは極力使わない方針で、昔ながらの製法で作られている久寿餅はオススメです。
3:赤いどうくつ
王子駅の中央改札を出て、サンスクエアの先のビルの2Fにあるパスタの美味しいお店です。優しいけど味わい深いパスタはオススメです。