地元豊島の方々に「紀州さま」と呼ばれ親しまれている紀州神社。
北区教育委員会発行の冊子で紀州神社のことを知ったので早速行ってみたよ。
紀州神社とは?
鎌倉時代後期の1320~1324年頃、紀州熊野(現在の和歌山県)にある伊太木曽神社を王子村に勧請したのがはじまり。荒川が近いこともあり、水の神様として知られています。
天正年間(1573年~1592年)に豊島村と王子村との水争いが原因で紀州神社は豊島村内(現在の豊島六丁目)に遷座されました。しかし、この地は王子村に近いため御神体を取り返されてはいけないということで、別の場所(現在の王子五丁目)に再遷座。
豊島村の中心から西のはずれの寂しい場所に移されてしまったため、言い伝えによると、紀州神社の御祭神が村人の夢枕に立って「もっと賑やかなところへ行きたい」と告げたそう。 何人もの村人が同じ夢を見たので、現在の豊島七丁目へ遷座され、今に至ります。
境内の様子
境内には「紀州明神」の石碑があります。
「北区立豊川小学校発祥の地」の石碑。豊川小学校は明治8年に紀州神社近くの観音堂で開校されたそう。
七五三のお祝いの旗が青い空に映えてとってもきれい。
拝殿
こちらが拝殿。紀州通りに面した鳥居から拝殿までとても近い。
拝殿の扉には八咫烏の紋。
紀州神社の社額。
本殿。厳かな雰囲気が漂います。
狛犬
阿形の狛犬。昭和50年代のもの。
吽形の狛犬。凛々しいお顔です。
手水舎
手水舎。コロナの影響で水は入っていません。
このデザインとっても素敵。
境内社
社殿の左側、奥まったところに境内社が三社あります。
手前から三峯神社と金比羅神社。奥には水神社。
王子神社の御祭神
五十猛命(イソタケルノミコト)
大弥津姫命(オオヤツヒメノミコト)
抓津姫命(ツマツヒメノミコト)
アクセス・行き方
場所はこちら(東京都北区豊島7丁目15−1)。
南北線王子神谷駅2番出口を出て、北本通りを南に進みます。
王子消防署前の交差点で左折。ここは紀州通りなので後はまっすぐ進むと紀州神社に着きます。
参考図書:「北区の昔 よもやまばなし」北区立郷土資料館シリーズ15 東京都北区教育委員会