直木賞作家の西條奈加さんが執筆した江戸人情物語『隠居すごろく』に王子神社や飛鳥山が出てきます!
編集員Bは時代物の文庫本が好きで、この『隠居すごろく』もお正月に読もうと買って本棚に置いておいたんです。
読むのは盆休みになっちゃいましたが、満を持してページをめくると、初手から「王子神社」「飛鳥山」の文字が!
王子近辺(正確には巣鴨あたり)が舞台とは知らなかった…知らずに手に取ってました。
『隠居すごろく』のあらすじ
糸問屋の六代目主人を務めた徳兵衛は60歳で隠居を決意。悠々自適な隠居生活を楽しもうと巣鴨村に新たな居を構える。慌ただしかった現役時代と比べると、いささか暇を持て余していたところ、孫の千代太が訪れたことで第二の「人生すごろく」が動き出す!
以下、ちょっとネタバレ↓
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物語の随所に王子神社や飛鳥山が登場しますが、編集員Bが一番面白かったのは、近隣に住む子どもたちが王子神社の縁起を芝居で演じるところ。
一の場では「源義家が王子権現に甲冑を納め」、二の場には「若一王子と勧請した豊島氏が登場」し、三の場では「社殿を建立した三代家光と、飛鳥山に桜を植えた八代吉宗」が出てきます。
4、5歳の愛らしい姿や10歳ほどの大人びた演技に大人たちは拍手喝采ですが、実は出演している子供たちは大人の代わりに家族を養わなければならない身。
王子神社(王子権現)で参拝客を案内することで、子どもたちは日銭を稼がねばならず、この芝居は客寄せのためだったのです。
江戸時代には、実際にこういう子どもたちが境内を走り回っていたのかな。
肝心の物語ですが、二転三転する事態に、主人公の徳兵衛と同じように目まぐるしく楽しい内容。
お盆休みのお供におススメです♪
王子神社の詳しい縁起はこちら↓
2023年の王子田楽の様子はこちら↓
2023年5月31日に続編『隠居おてだま』も発刊されていました↓
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