ある晴れた昼下がり。
都電荒川線の西ヶ原四丁目停留場で下車し、南西に向かってなんとなしに歩いていると豊島区西巣鴨に入ったところで「お岩通り商店会」と書かれた看板が。
「お岩さんって四谷怪談なのに、なんで巣鴨に?」
ということで調べてみたら、やっぱりお岩さんのお墓が近くの妙行寺にありました。
(余談ですが、四谷怪談の四谷は江戸時代の雑司ヶ谷四谷町(現・豊島区雑司が谷)のことです。)
場所はこちら。
住所は東京都豊島区西巣鴨4丁目8−28です。
この妙行寺はもともと麹町清水谷に1604年に創建、1624年に四谷鮫河橋南町に移転、さらに1909年に現在の西巣鴨に移転したそう。
四谷怪談は元禄時代に起きたとされる事件を基に創作された日本の怪談。
ストーリー自体は江戸時代の民衆に好まれるように書かれたフィクションです。
落語や歌舞伎、テレビドラマや映画化されてきたため、いろいろなバリエーションが存在します。
基本的なストーリーは「貞淑な妻である岩が、夫・伊右衛門の悪だくみにより惨殺され、幽霊となって復讐を果たす」というもの。
とは言っても、モデルとなった岩という人物は実際に存在したようですが、実際の伊右衛門と岩の夫婦は仲睦まじい夫婦だったみたい。
妙行寺はこの実在した岩という女性の生家であった田宮家の菩提寺であったため「四谷怪談お岩様の寺」となっているそうです。
妙行寺には忠臣蔵で有名な浅野家の墓もあります。
こちらは妙行寺にあるうなぎ供養塔。なんだか歴史を感じますね。
それにしても、日本の怪談って独特の怖さ、恐ろしさがありますよね。
季節は冬に近づいていますが、四谷怪談を見てさらにヒヤッとする気分を味わってみてはいかがでしょうか。