十条の皆さんに江戸時代から親しまれてきた「十条冨士塚」。
東京都市計画道路事業に基づく補助線街路第83号線の整備に伴い、十条冨士塚の再整備(移設)が始まったそうので現場を覗いてきました。
JR京浜東北線東十条駅南口を出て右折。すぐに日光御成街道である都道460号線(旧岩槻街道)に突き当たるのでまた右折。左手に巨大なクレーンが見えてきました。
工事中の冨士塚とのファーストコンタクト。手前には伐採された木の幹や枝がたくさんありました。
ネットに包まれた鳥居。後ろにはたくさんの石碑があります。
冨士塚の右に回り込んでみます。中央に大きな切り株。樹齢何年だったんだろう。
丸い石垣の上にもう一つ大きな切り株が見えます。
こちらの木は伐採されずに残りそうですね。なんだかうれしい。
十条冨士塚のシンボルである石祠が見えます。大切にネットで覆われています。
十条冨士塚の反対側もすでに道路拡張工事が始まっていました。
移設工事の予定は?
東京都都市整備局ののホームページによると移設工事の予定は以下の通り。
2020年7月~ 石碑移設・除却工事開始
2021年3月~ 遺跡調査開始
2021年7月~ 冨士塚再整備工事、石碑復旧・造園工事着手
もともとは古墳を利用して整備された十条冨士塚なので、やっぱり遺跡の調査がされるんですね。何か歴史的発見があるかも!?
移設前の冨士塚。
移設後の冨士塚。ほぼ同じ場所ですね。移設後は面積が二回りほど小さくなりますが、高さは変わらない予定とのこと(約5メートル)。階段の勾配が若干きつくなる予感がしますね。
十条冨士神社大祭はどうなるの?
例年6月30日および7月1日に開催される十条冨士神社大祭(通称・お冨士さん)は、2021年は近くに設営される仮宮で、2022年は再整備された新しい冨士塚で行われる予定とのことです。仮宮での大祭は貴重な体験になりそうです。
梅雨の合間に羽化した蝉がこれでもか!と大きく鳴いていました。
移築後の冨士塚にも蝉が戻ってくれるとうれしいですね。
8月13日の工事の様子
約2週間たった後の8月13日の様子はこちら。