きっかけは赤羽住民のバイブル「ウヒョッ!東京都北区赤羽」(清野とおる著/双葉社)の第1巻。
「ダイエー最後の日」という回があるのですが、当時のダイエーの店長が露骨にライバルのスーパーを名指しで敵視し、その様子に買い物客が爆笑していたんですよ(あくまで漫画の中の話)。
なんでこんなに赤羽住民はスーパーに対して深い愛着を持っているのか、ずっと疑問でした。
その疑問がこの記事で解けたんです。
結論を言うと、今から約50年前に西の雄であるダイエーが関東進出を決定。しかし、関東にはすでに東の覇者である西友がいました。
1969年、いよいよダイエーが関東での戦を仕掛けます。そして戦の地として選ばれた舞台こそ、赤羽だったんです。
その戦いは熾烈な価格競争に発展。
結局、西友は値下げ戦争から脱却し高級路線に進むこととなり、ダイエーに事実上の軍配が上がりました。
(参考:ダイエー赤羽店のウィキペディア)
現在の西友赤羽店。
年中無休(24時間営業 ※一部を除く)は嬉しい。
西友赤羽店の場所はこちら。住所は東京都北区赤羽2丁目1−1です。
こちらはダイエー赤羽店。
ダイエー赤羽店はララガーデンのシンボル的な存在。
ダイエー赤羽店の場所はこちら。住所は東京都北区赤羽2丁目5−7です。
赤羽で覇権を争った西友とダイエーは、その後、数奇な運命をたどります。
西友は2002年に米国ウォルマートの傘下に入り、2005年からウォルマートの子会社となります。2021年3月、ウォルマートが保有株式の大半を投資ファンドおよび楽天の子会社に売却。ウォルマートの保有する株式の割合は15%となりました。
ダイエーは1990年代より経営不振となり、イオンによる株式公開買付けを経て、2015年よりイオンの完全子会社となりイオングループに入りました。
西友赤羽店の近くにあるカトリック赤羽教会。
かつて赤羽の地で繰り広げられたスーパー大戦争を、この教会はどのような想いで見つめていたのでしょうか。
当時の喧騒に思いをはせつつ、今日は西友で、明日はダイエーでお惣菜を買いたいと思います。
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