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赤羽を舞台とした映画「赤き銀輪の翼」を作ろうとしている海さんってどんな人?

現在クラウドファンディングを実施している赤羽を舞台とした映画「赤き銀輪の翼」。その映画作りにチャレンジしている北区在住のプロデューサー、海浩気(かいこうき)さんてどんな人なんだろう?とちょっとお話を聞いてきたよ。

海

待ち合わせ場所に自転車で颯爽とあらわれた海さん。凛々しい表情のなか、ふっと柔らかな笑顔がとっても印象的です☆彡

■赤羽映画製作企画「赤き銀輪の翼」とは?
本映画企画は2017年、『出演者一般公募オーディションin赤羽』からスタートした、制作期間4年の地域密着型映画。

■Story
赤羽在住の赤羽女子、売れない脚本家の大橋渚はひょうんな事から自転車屋の店主・水野響とぶつかりそうになり、骨折してしまう。なんとか治療を終えた渚だったが、リハビリすべく赤羽の街を彷徨ううちに響きの店に吸い寄せられてゆき、そこにあった自転車に何故か一目惚れをする。載せてほしいと頼むが店主は嫌だという。実はその自転車にはある秘密が隠されていて・・・。

海さんに聞いてみた!

◎なぜ赤羽の映画を作ろうと思ったんですか?

海
「せんべろ」で有名な赤羽ですが、赤羽はそれだけでは語れません。

自転車を走らせれば10分程度で荒川土手があり、ランニングやポタリングも盛んです。春には桜(北区のシンボルマーク)、秋には紅葉と花火会も開催されます。繁華街から数分で閑静な住宅地となり銭湯や長屋をリノベーションした住宅街が昭和レトロな雰囲気を醸し出しています。

そしてなんと言っても子育て環境が整っていること。その赤羽の魅力を映画のストーリーに乗せて、多くの人に知って貰いたい!と、赤羽の企画をスタートさせました。

◎上映予定はいつくらいなんですか?

2022年9月を予定しています。

今回は赤羽映画ですが、赤羽以外の地域の人でも面白いと思ってもらうことが大事だと考えているんです。ストーリーをしっかり練り込んでいって誰がみても面白いストーリーにすることとあわせて、赤羽の街の良さをこだわりの映像で表現していきたいと思っています。

◎海さんってどんな人?

普段の仕事は配達業をしています。

元々は僕は文化学院演劇科卒でして。その後青年座養成所に俳優として入所、卒業後はプロの劇団に入団し、東京公演やツアーで演技を追求していたんです。なので、どっちかというと、映像というよりは、元々は役者なんですね。2010年15年以上続けてきた演劇を、地元に還元したいと、北区十条などの飲食店舗などで“フラッシュモブ的な演劇”を上演していたりしたんです。

その矢先、2013年に北区十条の当時議員さんの「海君北区の映画撮れない?」のお声掛けいただいて地域映画製作プロジェクトにハマったんです。2015年、その1作目の十条の映画【おもひでレストラン】が山形国際ムービーフェスティバルで準グランプリを獲得して、今回の赤羽映画製作に至りました。

◎北区出身なんですか?また、赤羽の好きなところは?


北区桐ヶ丘生まれです、現在は十条在住です。ネイティブ北区です。

赤羽のなんてことない「路地」が好きです。僕は前世赤羽の猫だったのかもしれません笑

北区のおすすめのお店やスポットを3つほど教えてください。

飲食ですと、赤羽シルクロード通りの「炭火焼きいくどん」さん。東十条のフレンチレストラン「ラ・プール・オ・ポ」、滝野川一丁目の「あだちや」。
北区唯一の映画館「シネマ チュプキ タバタ」がオススメです。

お話を伺って

配達業の仕事を朝の7時からはじまって15時間ほどの仕事をこなす日々とあわせて、映画の構想づくりやクラウドファンディングの支援の輪を広げるため赤羽のお店などをまわっているそうなんです。睡眠時間は1日4時間ほど。

このハードな日々を送りながら映画を作ろうとするモチベーションを聞いたら、「役者だった僕が、感じたことを表現することは当たり前のことで、街の魅力を表現することも一緒なんです」と語っていたことが印象的でした。

そう、根っからの表現者である海さんは、モチベーションという言葉なんて必要なくって、息を吸うことと同じくらい表現することが普通のことなんですね。

現在海さんの赤羽映画製作支援のクラウドファンディングがはじまっていて、目標金額は200万円。現在も募集しているそうなので気になったかたはぜひチェックしてみては。

赤羽を舞台とした映画「赤き銀輪の翼」のクラウドファンディングが始まっているみたい。2017年から製作準備が始まった赤羽を舞台とした映画「赤き銀輪の翼」。 映画製作費のためのクラウドファンディングが、7月4日(日)...

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